CASE STUDY
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オフィス
お客様の想いを汲み取り
1mmまで何度も検証。
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CREATOR'S THOUGHTS
アクトの考え
お客様の想いをヒアリング時に汲み取り、
1mmまで何度も検証。
お客様の想いやこだわりをヒアリングし、汲み取り、理解してから作り上げます。
また、1つのプロダクトができあがるまで、社内・協力工場さんとも、何度も検証しています。
INTERVIEW
インタビュー
販売代理店からのご依頼で、お施主様やデザイナーさんの想いを汲み取り、アクトが製作を手がけたオフィス。
製作のこだわり、依頼したきっかけなどの想いを中心にお話を伺いました。
販売代理店 Mさん
今までさまざまな案件を一緒に携わってきた、アクトのお得意先の家具商社。
株式会社 アクト
代表髙天 清起
アクトの代表兼z/a.(zien by A’quote)のディレクター。
Q1
アクトとの出会いの
きっかけは何ですか?
前職が一緒で、お互いが退職した後に偶然の再会。
- 販売代理店 Mさん
-
前職が一緒だったんですよ。
お互いがまだまだ若かった、30代の猛烈サラリーマンの頃ですね。
- 髙 天
- 15年ぐらい前。あの頃は、徹夜をしたり、翌朝遠方の現場に行くため、夜に大阪を出発して、サービスエリアで車中泊したりとか、辛かった時もありましたね。今の時代、こんな事はありえないですけど、今となっては思い出として良い話のネタですね。
偶然会ったのに、どうしてお仕事に発展したのですか?
- 販売代理店 Mさん
- 前職をお互いのタイミングで退職して、連絡を取ることもなかったのですが、約3年前にとある会社の展示会でばったり再会したんですよ。再会できたことにびっくりしたのとご縁を感じ、初めは家具製作の依頼ではないのですが、私が別業者で段取りした家具の取り付け施工のお仕事をお願いしました。
- 髙 天
-
近況報告していたら、製作物の相談や、見積もり依頼をいただくようになったんですよ。私以外にも前職時にMさんと繋がりのあるアクトのスタッフがいることもあり、そのご縁も感じてもらえていたのかもしれません。
また、Mさんがその時に足りなかったものを、偶然アクトで埋めることができたというのも大きかったんですかね。本来は製作物がない施工のみのご依頼は、基本的にはお断りしているのですが、私もMさんとのご縁を感じていたので「1回やりましょうか!」っという感覚でスタートしました。
- 販売代理店 Mさん
- リスタートという感じでしたね!
Q2
一緒にお仕事をされて
1番こだわった点は
何ですか?
込められた想いや意図をしっかり汲み取った上で、
意味を持たせた家具図面をきちんと描き、
社内・協力工場さんともミーティングを幾度となく、
繰り返す緻密さ。
- 髙 天
- 込められた想いや意図をしっかり汲み取った上で、意味を持たせた家具図面をきちんと描くことですかね。図面を描いたらなんとなく、頭の中にイメージが浮かんでくるんです。頭の中でイメージできたものが360°クルクル回せるような。
- 販売代理店 Mさん
- オフィスで使用するオーダーメイドのパーテーションを製作していただいたとき、髙天さんは予定が合わず、打合せ時に現場には来られていなかったんですよ。図面上でしか見ていない状態だったのに、 製品の完成度・クオリティは、お施主様とデザイナーさんのイメージ通りの仕上がりで、納まりもバッチリでした!
- 髙 天
-
あれはものすごく緻密に検証をしました。
いただいた情報量から、このプロダクトに込められた想いや意図をしっかり汲み取って図面を描き、社内・協力工場さんとも何度もミーティングをしたり、1mmだけの違いでも試作を作って何度も検証していました。どうしても日常的にお客様の手が触れる製品だったので、少しの衝撃でブレたりグラついたりして、お客様が不安にならないように試行錯誤をしました。次回もアクトで頼みたいなと思っていただきたいですから。
お客様、元請・工事業者さんなどが、どこを重要視しているのか。
想いはそれぞれ違うので、取り持ちながら点を線で結んでいくことにもこだわりました。
- 販売代理店 Mさん
- その中にユーザーがいるから、そこの声って大切だと思います。
- 髙 天
- そうですね。お施主様だけではなく、その案件に関わった全業者の方から「これいいね。」って言ってもらえることが、絶対に大事なんですよね。
Q3
アクトとお仕事をして、
1番よかった点は
何ですか?
お客様の譲れないところこそ、信頼に変わる。
- 販売代理店 Mさん
- プロダクトの緻密な部分の判断、仕様やこだわりを打ち合わせ時に見極めができるアクトさんのスキルがよかったです。
- 髙 天
-
期間内、予算内でできるか…っていうのはもちろんあるので、その判断をいつも打ち合わせ時にします。コントラクトではそこが大事なポイントなので、どこにこだわられているのかを理解してから作り上げていきます。
作り上げていく中で、お客様に妥協してもらわないといけない部分も出てくることがあるんです。ただ、他社なら「これはちょっと…」と断ったりされる内容のプロダクトでも、お客様がここだけは絶対譲れないっていう部分は、どんなに頑固な職人でも説得して、絶対カタチに持っていきますね。そこが、信頼をいただけているところなのかなと思いますね。
- 販売代理店 Mさん
- 形にしたいものが漠然としている中に、設計士さん、作り手のアクトさん、金額調整をする私がいて。「ここはできる」「ここはできない」のすり合わせをし、形が見えはじめてくるこの時間が私は一番ワクワクしますね。
Q4
他社との違いは
どこですか?
丸みや柔らかさなど、お施主様・デザイナーさんの意向を
いち早く汲み取って形にしてくれました。
- 販売代理店 Mさん
- 図面内からイメージを汲み取れて、物件全体の仕上がりイメージを見てくれる安心と信頼は他社とは違いました。
- 髙 天
- めちゃくちゃ、いいこと言ってくれました!
- 販売代理店 Mさん
- たとえば、クッションの場合、丸みや柔らかさなど、製作する工場によって認識がなかなか疎通できないことがあるんですが、高天さんは打合せ時、物件に応じて、丸みや柔らかさ・デザイナーさんのこだわりをいち早く汲み取ってくれるんですよ。
- 髙 天
- 色々経験させてもらった中で、やっぱりアクトの強みの1つとして、自社に工場があることだと思います。 私では想像できなかった作り方や、より商品をキレイに仕上げる方法など、自社工場の職人から提案をしてくれるので、 お客様に最高の状態のクオリティで商品を提供できていると自負しています。
- 販売代理店 Mさん
- 実際、形になった時に、設計士さんが完成した場に立ち会って「この商品キレイですね。しかもこれどうやって作ったんですか?」と喜びと驚きの感想をいただけました。
- 髙 天
- ありがとうございます!これからもパートナーとしてお付き合いしていただけたら嬉しいです!
- 販売代理店 Mさん
- 私もそう思ってもらえるのは、とてもありがたいです。まだまだ猛烈で、がむしゃらにがんばらなきゃですね!
Qおまけ
インテリア業界の
課題はありますか?
- 髙 天
-
家具製造業に関しては、特に世代交代の部分ですかね。
やっぱり、まだ経営者が60〜70代の方で、中々若い方の思想を取り込んだ経営ができず、意見を組み込んで活動はしてるつもりでも、格をつけていない会社さんが多いように見受けられます。平均的に歴が10年以上の35歳以上が多く、下積みも長いので若い世代の意見を取り入れることができず、想像以上に20代の若い方が少ないんですよ。
- 販売代理店 Mさん
- 有望な若い人材が熱い想いを胸に飛び込んできてくれたのに、われわれ先輩が背中を見せられず、汲み取れず、導いてあげられなくて離れてしまうこともありますね。 その先輩自身も成長チャンスを逃してしまっているのでは…とも思えますね。
- 髙 天
- インテリア業界と聞くと、お店に洗練され造り上げられた空間に、新品の家具や椅子・テーブルがレイアウトされてることを想像すると思います。 実際にご依頼いただき、商品を納品した際、 造り上げられた空間に自分が携わった家具が納まっていることは これ以上にない達成感があり、本当にイメージ通りの世界が目の前にあるんです。でも製作プロセスの大変さや厳しさを体感して、それがこの業界のすべてと思ってしまったり、想像と違うとすぐに判断して、辞めていく若い年齢層の方が多いですね。アクトは製作とディレクション、EC販売もしているので、適材適所に若い方の思想を受け入れることが大事だと思っています。製作プロセスを知ることは大切なことなので、 若い時に下積みとしてたくさんのことを経験してもらって、その先に商品企画・開発などこの会社での未来の道筋を立てることが、重要と捉えています。何よりも先輩社員が、仕事を笑って楽しめていることが1番大切ですね。
- 販売代理店 Mさん
-
最近では、アパレルや商社など異業種が、インテリア業界に次々と参入し、今までになかったアプローチで市場を席巻。
私たちも、今まで以上に感度を高くもたないと時代遅れ、置いてきぼりになっちゃいますね。
- 髙 天
- 想像以上のスピードで変動する社会と、若い年齢層の思想と発想に、私たちもついて行けるように楽しみながら必死に頑張りましょう!